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旭川の薬剤師道場

ここは薬剤師(特に自分)修行の場。 見学・修行、ありがとうございます<(_ _)>

薬学生の旭川での就職 病院? 調剤薬局?

11月29日

昨日までの雪がうそのように、 今日は、晴れています
少し暖かくなって、雪が溶けてくれるといいのですが…
まだ、11月なのに、積もり過ぎ

薬科大の4年生の学生の皆さん
国家試験の勉強のほうはいかがでしょうか?
大変苦労されていることと思います。

僕は以前、博士課程時代、東京で薬剤師国家試験の 予備校の講師の
バイトをしていたこともあり、 皆さんの苦労が目に浮かびます。
年明けになってからが、本番だと思いますが…

10年以上昔の話ですが、僕の場合は、大学院入試が夏休みにあったため、
みんながそれほど焦っていない時に、これまでにないほど、
苦しい勉強しました。

そのおかげで、大学院にも合格して、 先に勉強したおかげで、
周りのみんながとても苦労している間、 国家試験に関しては、
余裕をもって勉強ができた思い出があります。

といっても、薬事関係法規などは苦手で、いくらか勉強も必要でしたし、
周りが一緒に遊んでくれないので、 楽しい余裕の期間ではなかったのですが…

国家試験の準備とともに、就職活動のことも考えなくてはいけないですよね。
薬局実習に来た学生さんや、他の現役の薬剤師さんの話を総合すると、
旭川では、病院への就職希望の学生さんが多いみたいですね。

最近は全国的にも調剤薬局希望の人も増えてはきましたが、
病院が第一希望というのは、他の地域でも同じかもしれませんね。

病院で一度は高度な技術や学術知識、病棟活動などを経験して、
将来の自分の夢に生かしたり、そのまま、その病院で出世したり…
病院で経験すると、調剤薬局での調剤業務も問題ないでしょうしね。
そんなことから、病院を希望する方が多いでは…と感じています。
しっかり将来設計できていて、すばらしい考えですよね!

以前薬局実習に来てくれた学生さんは、大学院志望だったので、
僕の経験をいろいろ話して、さらに大学院に意欲がわいたみたいで、
その後もたまにメールのやり取りをしたり、
彼が旭川に帰ってきた時は 飲みに行ったこともありました。

最終的に、彼は旭川の某病院に就職しました。
彼に聞いたところ、旭川では病院は狭き門のようで、
広域病院はさらに、難しくなるようでした。

一方、調剤薬局への就職は?

旭川では高確率で、就職が決まることと思います。
薬科大学がない旭川では、調剤薬局の薬剤師不足がかなり深刻です。
卒業後、地元の旭川というよりも、まず札幌からという人も多いようです。

病院の薬剤師と比べて、調剤薬局の薬剤師の特徴は、
(あくまで、一般的にですが)

・病院の病棟ではあらかじめカルテから病名や検査データが  入手可能なことが多いが、調剤薬局の薬歴では検査データなどが  いつも揃うわけではなく会話での情報収集がより多く必要です  (ここが、調剤薬局の難しいところであり、やりがいでもある)

・保険、法規、調剤報酬などに関しては調剤薬局の薬剤師の方が  強い場合が多い。病院薬剤師はあまり知らないことが多い  (これが、病院薬剤師が調剤薬局への転職の際少し大変)

などがあげられますが、学術的、専門的、医学的知識などのレベルは、 病院薬剤師の人達には、一般的にはなかなか追いつけないかもしれません。 旭川の調剤薬局は、中央薬局グループも含めて、学生の皆さんをお待ちしてますよー

患者さんが亡くなった後の出来事(調剤済麻薬廃棄届など)

11月28日
今日も旭川は朝から雪がとまりません。
患者さんからも、除雪の話題が頻繁です。
昨日まで、駐車場の除雪業者さんが来ない
というトラブルまでありました
本州の方々には、なかなか伝わらないだろうなー

朝、Drから連絡があり、患者さんが亡くなったとの事でした。
末期がんのおばあちゃんで、ご主人はおばあちゃんから目が離せないため、
介護サービスの方が薬を取りに来ていたり、
我々が薬を届けに行ったりしていました。
同僚が届けに行ったときは、 お礼の言葉と、
「今度は遊びに来て下さい
など言ってくれていたりしていて、 とても、残念でした。

先日この患者さんに、がん疼痛のための麻薬を調剤したばかりだったので、
Drに「回収ですね!」と返答して、 患者さん宅へ電話をしました。
使用しなかった麻薬が万が一でも事故や事件の原因になってはいけないので、
麻薬が残っている可能性があるときは、 回収に伺います。

患者さんのご家族の心中を察すると、
電話をかけるタイミングはとても悩むのですが、
不特定多数の方が家に入り事故の可能性が増加することや、
通夜や葬式になればさらに忙しくなる可能性を考えると、
亡くなった事を知ったのが当日なら、
すぐに電話をするのがいいと考えています。
いろんなケースが考えられると思いますが

回収した麻薬は、 調剤済麻薬廃棄届というものを
保健所に提出しなければなりません。
この場合は、30日以内に届け出れば薬局内で
他の職員(今回は同僚の薬剤師)の立会いの下、
適切な方法で廃棄することが出来ます。
その旨を、麻薬帳簿に記入しておきます。

具体的には帳簿の受入欄に返納を受けた数量を( )書きし、
残高には加えず、 備考欄に患者氏名、廃棄年月日、
立会者が記名押印又は署名しておきます。

これが、期限切れや調剤で破損してしまった麻薬の場合は、
廃棄方法は同じですが、
調剤済麻薬廃棄届とは別の麻薬廃棄届というものを
提出しなければなりません。

この場合は、保健所の方の立会いの下廃棄しなければなりません。
日時の打ち合わせなど、少々面倒です。
(といっても、麻薬ですから仕方ないですね)

調剤薬局で扱う麻薬の廃棄方法は東京都福祉保険局の
こちらが参考になると思います。

以前は、普通の錠剤と坐薬しかなかったのですが、
カディアンスティック、パシーフカプセル、デュロテップパッチなど、
徐放製剤や貼り薬まで出てきましたので…

実際に提出する麻薬廃棄届の項目の「廃棄の方法」には、
上記資料ほど詳しく書かなくていいようでした。
(長くて書ききれないですよね)

これまで、実際に提出した麻薬廃棄届には以下のように記入しました。

MSコンチン:粉砕後放流(上記資料とは違いますが、これでも立会いの下OKでした)

アンペック坐剤:熱湯で溶解後、家庭用洗剤で中和して放流

デュロテップパッチ:ライナーを剥がし、粘着面 を内側に二つ折りにした後、ハサミを用いて切れ目を入れ、内容物 (ゲル)を放流の上、パッチ本体は通常の医薬品と同様に廃棄。

パシーフカプセル
:溶解後粉砕して放流 オプソ内用液:放流

ちなみに、麻薬に期限の記載の無いものがありますが、
それらが古くなって捨てなければいけない場合は、
「廃棄の理由」に「陳旧化のため」と記入すると保健所の方から教わりました。

麻薬を回収するという事にも、 意外といろいろな作業が発生しているんです。
きょうの昼休みには、○○さんという女性の患者さんが、
「主人がお世話になりました」と、
旭川では有名なロテル・ド・北倶楽部の大きな菓子折りを持ってこられました。
「○○さんのご主人・・・?」
と一瞬分からなかったのですが、
先日の勤務中に、ローカルのFMラジオのニュースで、
僕等の薬局の患者さんが交通事故で亡くなったと知って
驚いたことを思い出し 話が繋がったのです。
夫婦揃って来られたことが無かったので、きょうまで気づかなかったのです。

特別な配慮をしていたわけではなかったので、
高価な菓子折りを頂くのに、恐縮してしまいました。

奥さまは「まだ、自覚が無いんです」と、さびしそうでした。
また、「これからも、私が来ますので、宜しくお願いします」とのことでした。
こちらも、残念な気持ちを伝えることしかできず、
少しでも元気になってもらおうと、オロナミンCの10本パックを渡しました。
(ちょっと、ケチだったでしょうか?)
今日は、お二人の患者さんが亡くなったことに関する出来事が重なりました。
なかなか、忘れられない日になりました。

後発品への変更可の処方せん

11月27日 旭川は朝から雪が降りっぱなしでした

昼頃、広域病院から処方せんのFAXが来ました。
それまで「後発品への変更可」の処方せんだったものが、
今回は処方医の押印がなく、
疑義照会して先生から前回同様のOKを頂きました。

処方せんに「後発品への変更可」の欄があり、
そこに処方医のサインまたは 記名押印があると、
いわゆるジェネリック医薬品に患者さんと相談して変更できます。

サインまたは記名押印がなくなっていると、
先生が押印し忘れているケースもあるのですが、
処方医や患者さんの考えが変わっている可能性もあるため、
処方医の先生に問い合わせなければいけないのです。

今回は処方の追加があったため、
それまでジェネリックで対応していた薬以外にも、
ジェネリックへ変更できる薬が出てきました。

ジェネリック医薬品はひとつの成分につき、
値段が違う製品がいくつかあるため、
そのリストを作成して、患者さんを待ちます。

FAXの場合、患者さんを待たせないように、
全て作っておきたいのですが、
最終的には、患者さんがその中から選ぶ権利があるからです。
よって基本的には、患者さんの同意を得る前に、
勝手に薬局で都合のいい ジェネリック医薬品を
買って用意しておくことはできないのです。

在庫しているものであれば、患者さんはすぐ手に入るということで、
在庫しているジェネリック医薬品を選んでくれることが多いのですが…

今回は、卸さんに問い合わせても当日の入手は難しかったので、
今まで飲んでたものはジェネリックで、
今回変更分は処方せん通りという形に落ち着きました。

次回からは、対応できるものは全て
ジェネリック医薬品にすることにしました。

また、薬局と長い付き合いということで、
医薬品の選択は流通なども考えて、
薬局側に任せてくれることになりました。

もちろん、変更時は説明と情報提供をしっかりしますよー!
来年度からは、「後発品への変更OK」が前提になるとの動きですね。
日経メディカルの記事によると、

1 処方せん様式を変更し、処方医が、処方せんに記載した先発品を後発品に変更することに差し支えがあると判断した場合には、その旨の意思表示ができるよう、「後発品への変更不可」欄に署名または記名・押印を行う方式にする。

2 処方せんに記載した先発品のうち、一部の変更についてのみ差支えがある場合は、当該先発医薬品の銘柄名の横に「変更不可」と記載する。

3 薬局において、後発品への変更不可の欄に記入がない処方せんについて、患者の選択に基づき、先発品を後発品に変更することができるようにする。


が大まかな、内容のようです。(詳細はリンクを参照)
現在もそうですが、患者さんが選ぶジェネリック医薬品が
入手まで数日かかる ことがあったり、
ジェネリック医薬品の情報が入手できなかったり、
システムが複雑な上、浸透していないために変更する際の
説明に時間がかかりすぎるなど、 問題点はまだまだありそうです。

金銭的なメリットだけでなく、患者さんがスムーズに受け取れる
ジェネリックになるよう 環境を作って行く必要がありますね。
今後の更なる情報を集めなくちゃ!

旭川ファーマシューティカルケアカンファレンス(APCC) 2007年11月

旭川ファーマシューティカルケアカンファレンスとは、
中央薬局が社員で毎月行っていた勉強会を、
数年前から、社員以外の方も参加できるようにした勉強会です。

11月20日

講演: 「平成20年度医療改定について」 (株式会社 モロオ)

■ 薬剤師によるプレゼンテーション ( 約20分 )
演題(1): 「簡易縣濁法」
演題(2): 「当薬局における処方内容の考察」

モロオさんには、主に後期高齢者医療と調剤薬局が
どう関わっていくのかについて、今後の展望を発表していただきました。
後期高齢者医療制度は財源や負担金などが
主にクローズアップされていますが、
後期高齢者(75歳以上)の方々にどのような医療を提供すべきなのか、
要点を示してくれました。 後で調べると、「後期高齢者の在り方に関する基本的考え方」というのがあって、 それに基づいた、展望だったんですね。
お金の話も大事ですが、
もう少し「後期高齢者の在り方に関する基本的考え方」 についての
啓蒙活動があってもいいような気がしました。

簡易懸濁法は嚥下困難(薬をうまく飲み込めない)の患者さんや、
胃ろうの患者さんに薬を投与する方法です。

<胃ろう(PEG)口から栄養が摂れない人が、
内視鏡手術でおなかから胃にチューブを通し、
そのチューブから栄養補給をする方法>


錠剤をつぶすのではなく、そのまま約55℃の水に懸濁させる方法です。
一度、患者さんに提案したのですが、
その前に処方医の先生にお話したところ、
そのときの本人や介護者の状況から、粉砕の指示に落ち着きました。
処方医の先生と相談して、うまく活用していきたいと思います。

「当薬局における処方内容の考察」では、
副作用の可能性を患者さんや処方医にどのように
伝えるかなどを考えさせられる、 重い内容でした。
良ければこちらもご覧下さい



在宅講演会 in 札幌

11月18日(日) 札幌へ行ってきました。
第8回北海道薬剤師会在宅医療福祉担当者会議特別講演
「こうすればできる!在宅医療と多業種連携」
第2回「はじめての在宅訪問薬剤(居宅)管理指導」講座 を聴講しました。
「健康・介護まちかど相談薬局」の事業研修会も兼ねていたため、
聴講後、少しのオリエンテーションで、
「健康介護まちかど相談薬局」のプレートと修了書を頂きました。
修了書を持っている薬剤師が居ないと、
このプレートは返却しなくてはならないそうです。
画像
(演者の先生に後で、「まだ、とってなかったの?」
と言われてしまいました 今後もどんどんがんばらなければ
「健康・介護まちかど相談薬局」事業とは、
介護保険事業がスムーズに運営される為に 国民健康保険中央会と
日本薬剤師会が共同で行う事業だそうです。
1.かかりつけ薬局機能の活用
2.薬物の生活機能への影響チェック
3.公的苦情相談窓口等の紹介 を行う
ということになっていますが、 簡単に言うと、
患者さんの中から、まだ介護を受けていないけれども
介護が必要な人を見つけたり、 すでに介護を受けてる人の
相談にのるといったことだと、 解釈しました。

国は、医療費の問題もあり、医療の必要性の少ない患者さんは、
病院に入院して居られないようにしくみを推し進めています。
有料老人ホーム ケアハウス、 グループホーム 、高齢者向け住宅
などの介護関連施設 または、患者さんの自宅 にそれらの病院に
居られなくなった老人が増えてくるんですよね。

それらの人々の手助けを、薬剤師も!!!
というわけで、その準備を今一生懸命やっているところです。
札幌では、そのヒントが得られました。

今回は特別講演の演者の先生から食事に誘われていたのもあり、
札幌まで出向いてみました。
昼にサッポロビール園でジンギスカン、
夕食は居酒屋で新鮮な海産物を二人で楽しみました。
食べすぎ?飲みすぎ?
演者のK先生は、とてもパワフルで、 いろいろインスパイアされました。
ありがとうございました