出産エピソード その8
<その7からのつづき>
「出血!
」 というDrの声とともに、
スタッフの動きが少しですが慌しくなりました。
「収縮は悪くない。悪くないが、一応メテナリンを!」との声に、
スタッフの方が点滴のラインのそばにいた
僕のところに寄って来ました。
ここに居てはまずいと思い、少し場所を空けたところに移りました。
スタッフの方は点滴のラインからメテナリンを入れました。
妻の収縮期血圧は50mmHgぐらいまで
下がっているのがモニタで確認できたので、
さすがに、そのときは僕もまずいと思っていました。
まずいと思いながらも、現在起こっていることと
治療の内容を理解しようと、 頭の中をフル回転させて、
「いつでも手伝うぞー!」という気持ちでした。
全然必要ないですし、邪魔なだけなのですが…
大学院時代の病院実習では、産婦人科を経験しなかったために、
メテナリンは子宮収縮に使われることが分かっていても、
出血を止めることに、なぜ使われているのかを一瞬理解できず、
「この治療だけで大丈夫なのだろうか?」という考えも浮かびました。
でも、「そうか、子宮が収縮してしまえば血管もふさがるんだ…」と、
理解できるように脳の回路がつながり、
スタッフの方が元の位置に戻ったので、 妻のそばに戻って、
手を握りました。
妻は顔が青ざめて、気分が悪いと言っていました。
また、「手がしびれる」との声もありました。
出血は止まりきっていなかったようなので、 何とか励まそうと、
なるべく話しかけ続けました。
先生も「手がしびれちゃったか…」と、止血の作業をしながら
周りのスタッフも同様に少し心配した雰囲気でした。
しかし本人は、「取っ手はを握りすぎて手がしびれちゃった
」と、
まだボーっとしていたのでボソッと言いました。
実は、手がしびれたのは出血による貧血とは関係がなく、
いきむために掴む取っ手を握りすぎたからのようでした。
僕は、ずっこけそうになりました。
妻の言葉が、先生やスタッフの方々には聞こえてなかったようなので、
伝えたほうが良いか迷いましたが、 そんなことを考えている間に、
出血も止まったようで、 先生から、
今回の出産についての説明を頂くことになりました。
「出血が1000cc少々あったので
、…」
<その9へつづく>
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「出血!
」 というDrの声とともに、スタッフの動きが少しですが慌しくなりました。
「収縮は悪くない。悪くないが、一応メテナリンを!」との声に、
スタッフの方が点滴のラインのそばにいた
僕のところに寄って来ました。
ここに居てはまずいと思い、少し場所を空けたところに移りました。
スタッフの方は点滴のラインからメテナリンを入れました。
妻の収縮期血圧は50mmHgぐらいまで
下がっているのがモニタで確認できたので、
さすがに、そのときは僕もまずいと思っていました。
まずいと思いながらも、現在起こっていることと
治療の内容を理解しようと、 頭の中をフル回転させて、
「いつでも手伝うぞー!」という気持ちでした。
全然必要ないですし、邪魔なだけなのですが…
大学院時代の病院実習では、産婦人科を経験しなかったために、
メテナリンは子宮収縮に使われることが分かっていても、
出血を止めることに、なぜ使われているのかを一瞬理解できず、
「この治療だけで大丈夫なのだろうか?」という考えも浮かびました。
でも、「そうか、子宮が収縮してしまえば血管もふさがるんだ…」と、
理解できるように脳の回路がつながり、
スタッフの方が元の位置に戻ったので、 妻のそばに戻って、
手を握りました。
妻は顔が青ざめて、気分が悪いと言っていました。
また、「手がしびれる」との声もありました。
出血は止まりきっていなかったようなので、 何とか励まそうと、
なるべく話しかけ続けました。
先生も「手がしびれちゃったか…」と、止血の作業をしながら
周りのスタッフも同様に少し心配した雰囲気でした。
しかし本人は、「取っ手はを握りすぎて手がしびれちゃった
」と、まだボーっとしていたのでボソッと言いました。
実は、手がしびれたのは出血による貧血とは関係がなく、
いきむために掴む取っ手を握りすぎたからのようでした。
僕は、ずっこけそうになりました。
妻の言葉が、先生やスタッフの方々には聞こえてなかったようなので、
伝えたほうが良いか迷いましたが、 そんなことを考えている間に、
出血も止まったようで、 先生から、
今回の出産についての説明を頂くことになりました。
「出血が1000cc少々あったので
、…」 <その9へつづく>
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